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平成28年度「第15回ちゅうでん教育大賞」

平成28年度「第15回ちゅうでん教育大賞」の入賞者が決定し、10月16日(日)名古屋市内のホテルにて、表彰式を開催しました。

選考総評

選考委員長(玉川大学教育学部教授) 寺本 潔

 今年度は初めて特別支援学校からの応募論文が最優秀賞に選ばれた。この分野の指導者にとって朗報であろう。様々な制約の多い環境の中で、肢体不自由生徒の『科学する心』の涵養に尽力され、問いの醸成や可視化に関して実に工夫されている。
 また、優秀賞に選ばれた二編は、「生理や成長」(小学保健)、「日米開戦の原因」(中学社会)といった、従来から教師にとって上手には扱い難い教育内容に挑戦され、粘り強い探究的な教育実践に、読んでいて感動さえ覚える論文であった。このほか惜しくも奨励賞に選ばれた論文の中には、熊本地震後の意欲的な実践や地域振興と密接なかかわりを深めたアクティブな実践もあり、今日的な意義を感じた。
 最終選考から外れてしまった論文の中にも部分的には優れた内容もあったが、完成度の点で疑問を感じた例もあった。具体的には規定の枚数を超過していたり、文体や句読点の使い方、参考文献欄の記載が適切でなかったりするなどの点である。応募にあたって再度、丁寧に読み返す努力が欲しい。加えて、しばしば達成度の高い児童生徒の事例だけを登場させて教育論文を構成・執筆しがちであるが、そうでない事例にも配慮し、バランスを欠いた論文にならないよう注意してほしいものである。次年度に期待したい。

 

選考委員からのアドバイス

【よりよい論文作成に向けて】

本財団の「教育大賞」で求めている論文は、授業実践を中心にしつつ、リアルな子どもの学びを深めた教育論文です。たとえ優れた教育実践でも、その論文としての書き方や表現方法が不十分なため、予備審査の段階で選考に漏れてしまうことがあります。そこで、応募にあたって次の3点を特に留意して頂きたい。

学校研究として行った全体的なテーマをそのまま題目にしたり、単に実践を記録的にまとめるのではなく、単体の論文として題目や論旨・構成を工夫してほしい。
実践した教育活動をすべて書き出すのではなく、テーマに即して最も主張したい内容を絞り込み、学校や学級ならではの独自性を描き出してほしい。
提出する論文の文字数・ページ数(写真、図表などのスペースも含まれることに注意)や添付資料の規定を厳守してほしい。また、子ども達のノート等を使う場合はできるだけクリアな印字や写真で作成してほしい。

以上の留意点を念頭に立派な教育論文が全国から応募されることを願っています。

「第15回ちゅうでん教育大賞」入賞者一覧

応募総数:70件 表彰数:教育大賞1件、教育優秀賞2件、教育奨励賞9件

(都道府県コード順、敬称略)

受賞内容 都道府県 学校名 研究題目 申込者
教育大賞 千葉県 千葉県立桜が丘特別支援学校 肢体不自由のある生徒の「科学する心」の涵養
~科学的に探究する「卒業研究」を目指して~
茂原 伸也
教育優秀賞 愛知県 岡崎市立東海中学校 社会に参画していこうとする子どもの育成をめざし、仲間とかかわることで主権者意識を高める社会科の授業 森田 淳一
教育優秀賞 愛知県 蒲郡市立形原小学校 確かな学力を身につけ、自己肯定感を高める授業の創造~養護教諭による4年保健学習「大人になる準備って楽しいね!」の実践を通して~ 村上 陽香
教育奨励賞 新潟県 新潟市立大野小学校 「合い」の力で築く表現活動と自尊感情を高める子の育成~6年国語科書く力をつける12の取組~ 賀田 祐介
教育奨励賞 福井県 福井大学教育学部附属中学校 主題を解明する協働の学びの中で、一人一人の考えを生かす学びを構築する~聖徳太子の国づくりの理念から律令国家の政治を価値判断し時代を大観する(第1学年)~ 森田 史生
教育奨励賞 長野県 長野市立南部小学校 アクティブ・ラーニングを目指した学び合う理科授業~概念地図による科学概念への変容と特徴的な効果~ 林 康成
教育奨励賞 長野県 長野県松本盲学校 視覚障がいのある生徒が美術の創造活動の喜びを味わい感性を豊かにしていくための3年間の学び 小布施 康子
教育奨励賞 岐阜県 岐阜市立陽南中学校 自ら考え、判断し、行動する生徒の育成~放射線との関わりの深い中学校3年間の学習を通して~ 石橋 信弘
教育奨励賞 岐阜県 関ケ原町立今須中学校 地域を調査し、地域へ発信・行動できる生徒の育成~社会科と他の教育活動を関連させた取組~ 藤井 健太郎
教育奨励賞 愛知県 刈谷市立住吉小学校 作家の世界に浸り、作家からのメッセージを探る児童の育成~美術館「宮西達也ワンダーランド展」を活用して~ 吉牟田 幸子
教育奨励賞 徳島県 阿南市立岩脇小学校 通常学級児童へのソーシャルスキルトレーニングの実践~自尊感情を高め、共に学び合う放課後リソースルームでの小集団指導~ 西野 貴子
教育奨励賞 熊本県 熊本市立城東小学校 生涯にわたって「まごころをつくす子ども」の育成~熊本地震を乗り越える底力として~ 井芹 武志

各賞の副賞は教育大賞50万円、教育優秀賞20万円、教育奨励賞5万円

以上